福祉用具貸与の営業マンって何してるの?1日のスケジュールに沿って解説

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福祉用具貸与事業者の営業マンの仕事内容を知りたい!福祉用具に関わる仕事をしているのだろうとは思うけど、具体的にはどんな仕事内容なんだろうか?1日のスケジュールに沿って説明していきます。

この記事を読んで分かること

利用者様対応・営業業務・事務作業の3つに区分して、より詳しく営業職の仕事内容を掘り下げて解説していきます。

介護福祉業界の営業職の業務内容を知りたい人向けに書いています!

もくじ

営業マンの1日のスケジュール

模範的なスケジュール
緊急案件があれば対応します。

8:00~8:30 出勤
8:30~9:00 準備(商品積込など)
9:00 朝礼
10:00~12:00 利用者様訪問、居宅営業
12:00~13:00 昼休み
13:00~17:00 利用者様訪問、居宅営業
17:00~17:30 商品の片づけ。汚品庫へ回収商品を運ぶ
18:00~19:30 事務作業

まさと

超重要!!
仕事で車を使用したくない人は絶対無理

仕事で車を使用したくない人はまず無理です。お客様の駐車場が激狭なところあるし、一本路地に入れば車一台しか通れないところはざら。

田舎だと、消防法施工前に建てられた住宅だとそもそも車が入れないところがある。都内だと駐車場がなくて路駐・駐禁との戦いにドキドキしなきゃいけない場合がある。

物損・人身・違反、問わず事故を起こすと社内、社外の後処理が超絶面倒。運転技術は慣れで何とかなります。でも車にアレルギーのような拒否反応がある人は絶対におすすめしない職種

とは、言っても☆

外に出れば上司の小言を聞かなくていいし、お局さまに気を遣わなくてもいいのです!やることをしっかりやっていれば、結構自由な時間があります。

利用者様訪問の内容(アポイント)

利用者様に訪問する理由はこちら

  • 福祉用具の納品・回収・交換
  • 選定
  • 点検
  • 集金
  • 契約
  • 不備書類の取得
  • 担当者会議参加

介護業界ならではのものを解説していきます

納品・回収・交換が自由:福祉用具貸与(レンタル)のメリット

福祉用具を新たに納品。不要になった福祉用具を回収。不具合が生じて交換。こんな時に利用者様宅に訪問して作業を行います。

これができるのも、福祉用具がレンタル品だからです。

レンタルなんて、誰かが使ったものをまた使うなんて嫌だ!

まさと

お気持ちわかります。

ただ、高齢者の方々は体調の変化が著しいものです。
そこで福祉用具を購入してしまうと、その変化に対応できなくなり、即不要物と化します。

なにより、福祉用具は結構いいお値段するし、家の場所も取ります。

必要な時だけ利用し、いらないときは回収する

これがレンタルのメリット

ちなみに、どうしてもレンタル品が嫌な場合、商品によっては新品納品が可能な場合もあります。担当の福祉用具屋さんに相談をしてみてください。

不備書類の取得

納品するタイミングで書類を取得するんじゃないの?

例えば、日中はご家族が不在だから、ご利用者様が通っているデイサービスに福祉用具を届けてほしいケース。

福祉用具は納品できても必要書類は、デイサービスでは取得できないので、後日ご家族様に取得しにいくことがあります。

介護保険に則り、福祉用具貸与事業所は営業しているので、介護保険関係の必要書類は山ほどあります。その中にはどうしても取得し忘れてしまうことがあるので、日々チェックして取得していく必要がありますね

担当者会議での訪問

ご利用者様が利用されている介護サービスの担当者が集まり定期的に会議をします。

サービスの利用状況を話し合ったり、注意事項をサービス担当者間で共有する場です。介護保険には期間があり、期間更新の時、新たに介護サービス追加時、退院前カンファレンスなどの時に担当者会議が開催されます。

利用者さまの所に訪問すると、気を遣ってお茶を出してくれたり、漬物など用意していただく場合があります。高齢の方々はやさしく接してくださり、本当に心温まります

営業訪問:お客様は2人いる

福祉用具専門相談員にはお客様が2人います。

1人目:エンドユーザーである「ご利用者様」
2人目:営業先の「ケアマネージャー」

ケアマネは新規の利用者様を紹介してくれる人になるため、営業訪問先になります。

ケアマネージャーとの関係:契約関係にない

介護業界独自なのかもしれませんが・・・

ケアマネとは契約を結んでいません。金銭的な関係はないので接待などしません。

そのため、営業方法も自由で福祉用具の紹介という王道な営業もあれば、自分の子どもとの写真を使用しつつ自分をアピールする営業など。営業内容は本当に自由です。

損得勘定をするよりは、いかに「ケアマネ」さんと仲良くなり、信頼関係を築き依頼をもらうにはどうすればいいのかがポイントになります。

まさと

打算的な考え、損得勘定できない分、素の自分勝負みたいなところがあり、逆に難しく感じることがあるかもです。

飛び込み営業ではない!


ケアマネさんによりますが、基本アポなしで訪問しても「話は聞いてもらえます」。訪問のタイミング悪くて、横柄な態度をとられることはありますが。

まさと

前職飛び込み営業をしていましたが、基本「門前払い」されてました。

ただし、ケアマネ営業は営業先の軒数が限られてるので丁寧な営業が必要になります。飛び込み営業をしていた時は、冷やかし気分で数多くあるお店に営業してましたけど。それは通用しないです。

ちなみに、ケアマネさんの会社(包括・居宅)単位で依頼をいただくのではなく、ケアマネさん一人ひとりから依頼をいただく形になります。つまり、1軒の居宅にケアマネさんが3人いたら、その3人に営業をかけます。

ケアマネさんは女性が多く、営業の評判は事務所内で瞬く間に広まりますので、丁寧な仕事が求められます。

事務処理:帰社後もやることいっぱい

帰社後は回収してきた商品、キャンセル商品を倉庫に戻します。その後事務処理をしていきます

介護保険関係
  • 計画書の作成
  • 照会作成
  • 申請書作成
  • 理由書作成
通常事務処理
  • 伝票整理
  • 営業資料作成
  • 社内提出書類作成
  • 営業報告
  • アポイント取り
  • 会議
  • 見積作成
  • 翌日準備

などなど・・。

毎日このボリュームを全てこなすわけではありませんが、だいたいこの中の5つぐらいは処理していきます

介護保険関係の主に毎日やっている事務作業を紹介

計画書の作成


利用者様に「追加納品」「新規納品」など、いままで使用していなかった商品を新たに納品する時に、計画書の取得が必要になります。

さらに、介護保険には期間がありその期間を更新する時には、新たに計画書の作成及び署名が必要になります。(更新時の取得)

介護保険の認定期間更新時の計画書取得だけでも、月に5名~10名はいます。通常業務に加えて5~10名の方にアポイントを取って取得する必要があります。

照会の作成


先述した担当者会議ですが、どうしても参加できなかった場合や昨今の感染症のため集まることを難しい場合に照会を作成します。照会内容は、利用者様の状況や福祉用具が適正に使用できてるかなど記載してFAXでケアマネに送る流れになります。(営業で手渡しする人もいます)

まとめ

1日のスケジュールに沿って福祉用具専門相談員の営業職が行う仕事内容について紹介してきました

利用者様訪問以外はケアマネージャーさんへの営業活動が主な1日の流れになります。

1日の大半は車の中で過ごし、基本的には1人で業務を進めていきます。慣れてしまえば意外と自由度が高い職種だと思います。職場での人間関係にはそこまで気にならないと思います(会社によりますが)

介護業界と営利組織の割り切りが大切

数多くの退職者を見てきましたが、退職理由の1つが営利組織とのギャップです。介護福祉業界でありますが、私たちは営利企業なので、売上・数字が求められます。

思ってたのと違う!!

私もそのギャップに苦しんだ人間の一人です。
色々な割り切り方がありますが・・

2人のお客様に喜んでもらえるように、パフォーマンスをすればおのずと数字が付いてくる!

この事実に気づいたときに、退職を踏みとどまることができました。よくよく考えると介護業界の営業職は、業界ならではなところが多く

専門知識の向上など自身のスキルアップが、お客様満足度に直結するところがやりがいになります。また、幸いにもケアマネへの営業は接待的なことないし、金銭での契約関係にない。

まさと

損得勘定なしに自然に営業できる

会社というより個人の営業のパーソナリティで勝負できる業界だから、新規の依頼をいただけると自分が認められた感覚があります。

業務量も多く、腰痛と戦いながら業務を行いますが、高齢者の最期の時(近い時)の数年を預けさせていただける重みを噛みしめて業務遂行できるのが福祉用具専門相談員の営業職です!

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